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事例から学ぶ かねじろうの相続室

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故人のネット銀行のアカウント情報が分からず解約できない

ご相談者

40代男性

相談内容

亡くなった父親のネット銀行アカウント情報が分からず、口座解約ができない。

相談者Aさん

父が亡くなり、相続手続きを進めているのですが、ネット銀行のアカウント情報が分からなくて、解約ができずに困っています。どうしたらいいでしょうか?

ご相談いただきありがとうございます。ネット銀行のアカウント情報が分からない場合の解約手続きは、確かに煩雑ですよね。まず、どのネット銀行の口座が対象なのかを確認し、銀行側の指示に従って解約を進める必要があります。

パパじろう

ネット銀行の場合、通常は窓口がなく、すべてオンラインでの手続きになるため、アカウント情報がないとアクセスが難しいケースが多いです。しかし、死亡した口座名義人の相続人として手続きを進める場合、銀行に「口座名義人の死亡届」と「相続関係書類」を提出し、アカウント情報を知らないまま解約を進めることが可能な場合もあります。

パパじろう

相談者Aさん

口座名義人の死亡届や相続関係書類というのは、具体的にはどのような書類が必要なのでしょうか。

銀行ごとに若干の違いはありますが、例えば以下のような書類が求められます。

・亡くなった人の出生から死亡までの戸籍と相続人全員の戸籍
・遺産分割協議書(相続人全員がその口座の財産分配に合意している証明書)と印鑑証明書
・相続人代表者の本人確認書類(免許証など)

パパじろう

相談者Aさん

なるほど。それで銀行に問い合わせをして、解約手続きを進めてもらうんですね。

おっしゃる通りです。また、銀行ごとに対応が異なる場合もありますので、まずは銀行に具体的な方法について確認しておくとスムーズです。必要書類が整ったら、こちらでも手続きをサポートさせていただきますので、ご安心ください。

パパじろう

ちなみに、故人のネット上にある金銭に関わる情報を「デジタル遺産」と呼んでいます。これには預貯金口座、株式や投資信託、仮想通貨、電子マネー、ECサイトのポイントなどが含まれます。もし手がかりがない場合は、家に届いた郵便物やPC内のメール、ブックマーク、IDやパスワードが書かれたメモを探すことが大切です。

パパじろう

デジタル遺産だけじゃなくて、他にも何か忘れていることがありそうだね〜。

かねじろう

いまはやりの定額料金で映画や音楽が楽しめるサブスクリプションサービスにも注意が必要です。契約していることに気づかないと、利用料が引き落とされ続けることになるため、早めの発見が重要です。

パパじろう

数日後

ネット銀行に提出した書類が無事に受理され、解約手続きを完了することができました。解約された口座の預金は、相続財産として分割する準備も整っています。

パパじろう

相談者Aさん

無事に解決して本当に助かりました。ありがとうございました。

POINT

相続財産の調査
故人が残した全ての財産を調査し、遺産に含まれる物件や金銭を明らかにします。特に、デジタル遺産(預貯金口座、株式、仮想通貨、電子マネー、ECサイトのポイントなど)を把握することが重要です。手がかりがない場合は、郵便物やPC内のデータ、IDやパスワードが書かれたメモを探し出すことが必要です。
ネット銀行アカウントの解約手続き
故人のデジタル遺産を調査し、ネット銀行に関する情報を収集します。次に、必要な書類を整え、銀行に連絡して解約に必要な手続きを確認します。手続きには、相続人であることを証明するための戸籍謄本や遺産分割協議書が必要です。解約が完了すれば、故人の財産管理が円滑に進み、相続人への負担を軽減することができます。

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